Kenko MC SOFT 45mmなど試写
その前にベス単というレンズをあまり良く知らなかった
1912年に発売されたVest Pocket Kodakのレンズ前の絞りを外したのが始まりで,1群2枚の光学系の前に絞りを配置した光学系のようだ.
Kenkoでは45mmF4.5がそれに当たりソフトでも85mmF2.5は絞りが光学系の前にはないので明らかにベス単ではないと分かる.キヨハラのベス単は絞りがレンズのド真ん前にありユーザーが指で突っついてしまう危険があるがKenkoはそこも配慮してプロテクトフィルタの役割をするガラスを1枚入れて絞りが手で触れないようになっている.
デザイン的にはごく普通のレンズに見えるように作ってあり,絞り込み測光になる以外にこれと言った使い勝手の問題もない.絞り羽根が9枚とかなり多いのはボケを重視するソフトレンズならではでKenkoが真面目に作っていることが伺える.
最短撮影距離は0.35mと割と寄れる方でしかもソフトレンズは被写界深度が深く見える特性から結構寄れるように感じる.
いざ使ってみると難しいニコンの一眼レフではマニュアルモードでしか使えないのは当然として,フォーカスエイドすらまともに機能しない.もちろんニコンデジイチのプアなファインダーで合わせるのも困難.
でも,難しいほど燃えるのも事実.誰でも簡単に使えるカメラレンズで撮った写真を出しても面白くないでしょ?
元々寄れるレンズだがSIGMA ACHROMATIC LENSを付けてさらに寄ってみた.ここまでやるとワーキングディスタンスは僅か数cm.古いのクローズアップレンズで性能が更に低下するのでソフト効果も増大
楽しい,楽しいでも難しい
何度も撮り直さないとピント,露出,ボケ具合がしっくり来ない.おいしい絞りはF6.3位まで.
ついでに530円レンズ=シグマ28-70mmF2.8-4Dも持ち出してみた.
逆光弱~
単なるコートのせいだけではなくレンズ内の懐の広さとかカメラ内の反射とかも関係しているっぽい.どんなに絞ってもキリキリにシャープにならないのが不思議."解像力のシグマここにはいません"って感じ
ソフトレンズの精進にはしばらく時間がかかりそう.
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