H温泉の旅-その5-
ようやく最後の締めくくり!
このホテルは経営者の自宅も兼ねている。
自宅らしきスペースは、全部で3つある。1つめは忘れてスルーした記念館の1階の書斎、2つめは祥天閣2階、3つめは祥天閣の地下1階。実は3つめの祥天閣の地下1階も見つけられずに断念している。この部屋地下1階にあるくせに入口は1階にある、ということに気付いたのは帰って来てからのことだった。
経営者宅の残留物が凄い。
ほぼ夜逃げ状態、というか間違いなく夜逃げでしょうね。金目のものは一切なし。引き出しからぶちまけられた御仏前の袋が生々しい。
D850+SP35mmF1.8Di VC USD(F012)
仏壇とかパスポートとか普通の引っ越しであれば絶対に残すことないであろうものが沢山残っている。パスポートには経営者の名前がしっかりと書かれていた。
D850+SP35mmF1.8Di VC USD(F012)
当時の幸せが垣間見える額に入れられた思い出の写真。女将と若女将が一緒に写っている。営業当時、若女将は"天狗の湧き水"というブログをやっていたようだ。
古いアルバムに入れられた白黒写真。
年代物の古時計。
D850+SP35mmF1.8Di VC USD(F012)
おじいさんの血圧計withサルのうんこ。
D850+SP35mmF1.8Di VC USD(F012)
たった一部屋でブログ記事が書けるくらいネタの宝庫。全くもって凄い廃墟である…。
敷地内に温泉が湧いたことで温泉をはじめ、増改築を繰り返して巨大化した建物。末期はコンクリートが風化するほど建物は崩壊、終焉のきっかけは食中毒事件、会社は倒産、果ては夜逃げ。廃墟は全て語ってくれていた。ざっと見渡すだけでも2時間は裕にかかる巨大物件で久しぶりの廃墟探索はお腹いっぱいにさせてくれた。ありがとうございました。
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コメント
パスポートに香典袋、こりゃマジモンの夜逃げの跡ですね。
なんだか寒々とした空気を感じるような、寂寥感満載の廃墟ですね。
妖怪よりバケモノより恐ろしいのは人の世だと思える一種の気味悪さを感じます。
投稿: 八馬力 | 2020年8月15日 (土) 21時11分
八馬力さま
人とは本当に優しくて怖い生き物ですね。ここにいた人たちは今どこで暮らしているかわかりませんが、この建物は完全に泥棒の餌食になっていました。
投稿: 瑞古 | 2020年8月17日 (月) 06時49分